ボイトレ&ボーカル・レシピ集|その2「自分の可能性にフタをしないで」
☆カタヤマケイジ自ら執筆する「ボイトレ&ボーカル・レシピ集」です
「自分の可能性にフタをしないで」
本来声を出す作業はごくごく自然発生的なもの、古来から毎日の生活の中で沢山の声(ボイス)を使ってコミュニケーションが行われてきたと思います。そして歌(ボーカル)もそこから自然的に広がってきたものです。そしていつしか声を出す作業に理論や経験が付け加えられて、ボイストレーニング(ボイトレ)やボーカルレッスンに発展してきました。
現代の社会生活の中では声を出さなくてもいいことが多々増え続けています。パソコンでのお仕事などは勿論、飲食店のタッチパネル迄、このコロナ禍で一層声を出さないことに拍車がかかったと思います。しっかり声を出すことは、人間の心と体の健康のためとっても必要なことなのですが・・・。
ボイストレーニング(ボイトレ)&ボーカルレッスンで声を出すことが本格的に楽しくなってきた入門3か月くらいの生徒さんからよくいただく質問ですが、
「カラオケに練習にいった際に、気を付けたり、意識するとよいことは?~やるとよいこと、やらない方がよいことは?」
まず、マイクを使わない、もしくはマイクのエコー(リバーブ)をゼロにする。
エコーがあると、折角レッスンで学んだしっかりした声が出せてるのか判断がしづらいですし、カラオケ屋さんのマイクは音量を大きめにしてありますので、これも判断をしづらくさせます。
コロナ禍でみんなでカラオケにいく機会も減りましたが、これからまた徐々に増えてくると思います。そんな折には普通に歌ってください、ひとりだけエコー切ったりするのは変な奴と思われますから(笑)
歌う時は立った姿勢を基本とします(弾き語りなどの場合はまた別の話です)、お腹からの声への意識付けで、姿勢は大切です。前かがみよりはやや反るくらいの方がお腹からのイメージをつかみやすいと思います。
それと、お腹に力を入れようとすると、脚の内ももに不必要な力が入ってる方が多いので注意してください。これを回避するために、体のどこかを動かしてリズムをとってみてください。手でも構いませんし、つま先でも構いません、とにかく固まらないことです。
体験レッスンにいらして、自分にこんな声が出るのかと皆さん驚かれます。
そして、体を使ってしっかり声を出すことが、こんなに楽しいことなんだと。
そして、歌うってこんなに楽しいことなんだと。
声が出ないのではありません、出していないだけですから。
「自分の可能性に自分でフタをしちゃダメですよ」