30 1月 2024

ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その・２１「歌は、大きな流れをもって歌おう！～起承転結～」

物事、起承転結なんてよく言いますが、歌にも大きな流れ、そう起承転結がとっても大切です。

優れた楽曲のメロディや詞には必ず大きな流れ、うねりがあります。メロディは旋律とも言いますが、音が上がったり下がったり同じ高さだったり、音と音が連結していって1つのフレーズになり、それが並び繋がっていって1曲の旋律・メロディとなります。

まずメロディで言うと、1つのフレーズの中にも音の上がり下がりがあり、更にそれらのフレーズが並び繋がっていく中にも上がったり下がったり（盛り上がりと盛り下がり）のすなわち起承転結があります。

“起”まず導入部、入り口ですね、ゲームで言えば何か理由があって冒険の旅に出ることになったみたいな、で“承”は“起”を受けての次の展開ですね、冒険の途中で沢山の仲間と出逢っていくみたいな、そして“転”物語が大きな展開をみせるところですね、ついにラスボスとの戦いになって大ピーンチみたいな、そして“結”字の通り結びですから、冒険の途中で出逢った仲間たちが助けに来てくれてラスボスを倒してユートピアを作った、みたいな。そういう大きな流れ、うねりが優れた楽曲には必ずあります、じゃないと人の心に入りにくいからね。で、それは歌詞にも勿論言えることです、今の冒険のお話のように、勇者が旅立って～徐々に盛り上がっていって～大きく盛り上がって～大団円みたいなね。

で、ここで大切なのは、歌い手すなわちボーカリストが、大きな流れ、起承転結を、解って歌ってると解ってないで歌ってるでは全然人の心に届く確率が変わってくるという事ね。音楽や歌を確率でお話しするのは良くないし、解ってなくても声や歌の勢いだけで届いてしまうことも多々ある。だからあえて確率が変わる（上がる）という言い方をしたんだけどね。

優れた楽曲であることがまず大切だけど、皆さんが歌いたいと思う曲たちはきっとそういう優れた楽曲だと思うので、是非、歌い手として大きな流れ、うねりを、メロディと歌詞に感じながら歌ってみてください。全然変わってくるよ。

歌はチョットくらいミスしてもいいんです、そんなのはミスするところを徹底的に練習すれば良くなる、それよりも、大きな流れ、うねり、起承転結をしっかり感じて歌ってみてください、これは理解＆実践できてる人が少ないから。そして加えるならば、そうやって歌った方が歌っていて圧倒的に楽しい！ということです。

「歌は大きな流れをもって歌おう！～起承転結～」

ボイトレ＆ボーカル・レシピ集

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