08 2月 2024

ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その・２２「パッとしようぜ！」

来週2月12日で山の上ホテルが長い歴史に幕を下ろして休館に入るね、幾多の文豪たちに愛された山の上ホテル、私の天ぷら街道はここから始まりました（笑）パーラーのケーキとコーヒーがまたこだわりの味でね。出来ることなら、新しい姿でまた沢山の皆さんをそれぞれに楽しませて欲しいと思っています。

さて新しい姿といえば、何かにつけてよく「パッとする、パッとしない」って言いますよね。「なんかパッとしないなあ・・」と使われる時が多いかな。洋服、姿、作品・・・何かにつけて表現の一つとして用いられる言葉ですが、クドクド理論的な細かな理由を述べるよりも、感覚的な瞬間的なものってとっても大切だよね、でそれが一番的を得てたりする。でも理論的に裏付けられてるから感覚的にも訴えるというところもあるんだけどね。

歌にも「パッとする、パッとしない」が勿論あります。結論から言います、「パッとしたい」なら、今より少し音程を高めに歌うことを心掛けてください。ほとんどのアマチュアの皆さんの音程感＝ピッチ感は、プロのそれと違い、当たりの的よりチョット下を当たりと感じて歌っています（声を発しています）。小さい頃に合唱とかコーラスを割としっかりやってた方はその辺りの感覚がプロ寄りの所にいる方が多いと思いますが。そう言われてもどの辺りなのか？で、当然ですが1つ上の音を発するわけではないので勘違いしないようにね（笑）あくまで今歌おう、発しようとする音の微妙に少しだけ高めに歌おうと心掛けていくのです。アマチュアの方の場合、当たりより少し上を走ってる方は、ほぼいません、ほぼ当たりの少し下を走っています。それが「パッとしない」大きな原因の一つです。カラオケの目で見る採点でも各歌い始め（入口）を高めにを心掛けていくとその辺りのラインが見えてくるかと思います。

だからといって声が上ずってはいけませんし、的よりチョット高めは感情に訴えかけてはきますが気持ちが悪い感じにもなりますので上過ぎるのも注意ではあります。でもほとんどの方は下を走ってるので心配せずにチョット高めを感じて歌って行く習慣を身に付けていってください。カラオケやバンド演奏の中から声が抜けてこなかったり、なんかパッとしない、に陥ってる原因の多くがこれなので少しずつ頑張ってみてください。

私がよく言うのは「当たり前を変えていくことが大切であり、上達への道である」人それぞれ長く人生生きていると（笑）その人なりの当たり前が出来上がっている、勿論社会生活の中ではその当たり前がとっても大切だったりもするけど、そうじゃない方が良いことも沢山ある。歌の中でもそうです、その人それぞれの中のあまり良くない当たり前を、良い当たり前に変えていけるように導いてあげるのが私達の務めです。

山ノ上ホテル、今のひなびた風情も、ビルだらけの周りの中で十分パッとしてるんだけどなあ、でも廊下の床とかチョット怪しくなってたとこもあったもんな（笑）寂しいけど仕方ないね。街並みの中でより一層パッとする新しい姿がもし見れたら嬉しいな。

「パッとする、パッとしない」強く大切な言葉です。
「パッとしようぜ！」

ボイトレ＆ボーカル・レシピ集

その１「楽しい」がすべての原動力」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その１ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その２「可能性にフタをしないで」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その２ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その３「歌詞とキャラの一致性」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その３ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その４「一日一練」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その４ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その５「母と子の物語」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その５ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その６「母と子の物語・続き」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その６ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その７「ＭＣの苦手な人集まれ」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その７ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その８「お酒と喉の話とか・・」「喉は生もの」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その８ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その９「終わり良ければ全て良し」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その９ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)