19 3月 2024

ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その・２４「仏造って魂入れず」

「仏造って魂入れず」

皆さんは歌を何のために歌っていますか？自分のために歌っている？いい答えです、カッコいい。たしかにストレス解消とかの部分で声を出したり歌ったりすることはとってもいいですよね。声を出すこと自体が人間にとって快感の一つですから。

でもやはり人からの評価も気になるところではないでしょうか、仲間や同僚、仕事などでのカラオケ等、またLIVEや人前で演奏することなど本格的なところまで。私もボーカルスクールの発表会で生徒の皆さんに楽しく大いに緊張していただく場を設けさせていただいてる者として、その辺りが大いに気になるところです。

確かにボーカルレッスンやボイストレーニングでは様々な技術を学び練習して身に着けていくことがまずは大切なことです。ではその先にあるもの、それは人の心に届けるということです、人の心に届き感動を与える。その領域に近づいていこうとすることが歌の本質であると思います。高い声が出るみたいなことは確かにいいことかもしれませんが、素晴らしいというような領域の高い声などはあまり聴いたことがないしね。その領域のものでも、ほーといった感じになるものが多いかな、涙が出るほど感動したというのは違うものだな。技術はあるに越したことはないが所詮、技術は技術、それだけのものです。ではなんなのか、技術を学ぶと同時にいつも心がけるべきことは、歌に心を乗せられるかどうか、声に気持ちを乗せられるかどうか。それを常に肝に銘じ一声一声、１曲１曲を歌っていってほしいと思う。これはいつもそうしていないと出来ないことだから。一声一声、ワンフレーズワンフレーズ、１曲１曲、繰り返し繰り返しね。

で、冒頭の「仏造って魂入れず」ですが、いくら素晴らしい彫刻で造りあがった仏像でも、そこに心・魂を入れなければ、入っていなければ、それはただの彫刻物です。魂がそこに入るから、仏としての真の力が宿り、人の心に届くものになる。そこのところの勘違いがとってもよくない、でもだからといってただやみくもに感情を乗せてる感じで喚き散らしててもやっぱダメだよね。丁寧に声と歌に向かう時間を紡いでいくからこそ心の領域にも踏み込んでいける、でもその心の領域を忘れてただ技術にだけ向き合うのは良くない。

簡単なことなので皆さんの魂も入れ替えてみてください。それがまた新たな始まりになる方もいるはずです。

ボイトレ＆ボーカル・レシピ集

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その２「可能性にフタをしないで」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その２ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その３「歌詞とキャラの一致性」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その３ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その４「一日一練」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その４ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その５「母と子の物語」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その５ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

その６「母と子の物語・続き」ボイトレ＆ボーカル・レシピ集｜その６ | カタヤマケイジ Official Website (k-katayama.com)

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